モンサンミッシェルの島内に入りました。
このツアーは二食付きでバスの往復とモンサンミッシェルの
ガイド料金込みで1万円強だったと思います。
ツアー受付で配られた外気温と同じくらいに冷えたおにぎり
とオレンジジュースでした。
おにぎりは、はっきり言って日本のものとはちょっと違う味と
米の質でした。
私は食べ物を滅多に捨てる事はしないのですが、このおにぎりだけ
は、どうしても食べられなくて、捨ててしまいました。
あとは昼食です。
ガイドに案内されたレストランに入ります。
私は割り込んで入って来た奴らの顔を見るのがいやのので
離れた場所に席を取りました。
島内はすごく混雑していました。

ガイドの話だと、モンサンミッシェルの名物でオムレツのランチだと言う事です。
しかし、飲み物は別料金で当然水も有料。
この店はシードル(リンゴのサイダー)が有名だと言う事で
店員はそれをすゝめて来ました。

つまり、昼食の時に飲み物を頼むとお金がかかると言う事です。
私はシードルを注文して飲みました。
3ユーロだったはずです。
私の隣に座った30代後半の女性もシードルを注文しました。
お金を渡して飲み物と領収書をもらうのですがその女性は
何と、100ユーロを出したのです。
ボーイはフランス語で何か言って店の奥に行ってしまいました。
女性は「今、お釣りを持ってくるから。って言ったんですよね。」と
私に言いましたが、私もよく理解できなかったのです。
約50人の団体で、それがバス12台で来るのです。
たぶん、別の店にも客を振り分けるのでしょうが、店はフル回転で
客を捌きたいのでしょう。
冷えたオムレツを食べ終えると、とっとと出て行け的にテーブルを
片付け始めました。
私が席を立とうとすると、隣に座っていた女性が・・
「まだ、お釣りをもらっていないのですが、どうすれば良いのでしょう?」
と私に話しかけて来ました。
私は(こんな場所で100ユーロ出す方が悪い)と言ってやりたかったのですが
とりあえず、話を聞くことにしました。

私は「あなたは、フランス語を話せますか?」と聞いたら「話せない。」
とのことで、ある程度年をとっていそうな店員に私は話をしました。
「こちらの女性が先ほどシードルを飲んだ時にボーイに100ユーロ渡して
お釣りをもらっていないのですが。」
と言うと、その店員は店の奥に行き責任者らしき女性を呼んで来ました。
※「どの人に渡しましたか?」
女「男です。若くて瘦せていて背の高い。」
※「名前は?」
女「名前はわからない。」
※「それでは探しようがないですね。この店にはたくさんの男が働いています。」
私は受け取った領収書を見せて「これの領収書のナンバーを見れば、どの男か
わかりますよね。」
と言うと、領収書を持って行ってしまいました。
女性は、お釣りが来なかったらどうしよう?と心配をしています。
そこに同じツアーのガイドが次の団体を連れて食事に来ました。
私は事の顛末をガイドに話して、責任者がかえって来るのを待ちました。
それでも、次の客をどんどん中に入れています。
責任者が来て、やはりわからない・・と言う手ぶりをしました。
ガイドは日本人でしたが流暢なフランス語で店の人間とやりとりを
していました。
何って言ったの?と聞いたら「前の団体の人で100ユーロ出して
お釣りを待っていたけど、もらえなかったので飲み物を頼むときは
お釣りが無いように・・と言います。」と言ってやったそうです。
しばらくすると奥からしぶしぶボーイがお釣りを持って出て来ました。
他のバスのガイドの機転もあり、無事97ユーロを手にして女性と一緒に
その店を出ました。
写真はこの店とは関係ありません。