マルセイユからアヴィニョンへ。

4時のTGVのドアが開いたので乗り込むと私の座席には
すでに一人の女性が座っていました。
私はチケットを見せて「あの～この座席は私の座席ですが。」
と言うと、その若い女性は隣の席（本来ならその女性の座席）を
指さして、ここに座れと言う様な身振りをしました。
彼女は座席のテーブルを出して１から化粧を初めているところ
でした。
私、自分の座席以外に座る事が嫌なのです。
例えば仕方なく座った座席に爆弾や発火物が隠してある可能性も
ありますし。
なので彼女のテーブルから鏡を取り隣の座席のテーブルに置くと
その女性は仕方なく立って私を窓側の座席に座らせました。
夕方ですので、あまり良い写真は撮れなかったです。
地中海を行く客船でしょうか・？

しばらくするとその女性は私に英語で話しかけて来ました。
「どこまで行くの？」
我「アヴィニョン。」
「じゃあ、私と同じね。ホテルは何処？」
我「ミラドット。」
「聞いた事が無いホテルね。でも街中まで行くなら
一緒にタクシーで行かない？」
我「ｎｏ。１ユーロバスで行く。」
「じゃあ、後でホテルに行ってもいい？」
我「え？何をしに・？」
「ホテルで食事でもしない。」
我「そのホテルのレストランを一人で予約しているから無理。」
それ以上は話はしなかったです。
たぶんですが、お水の女性でしょうかね。
タクシーで行こうとしたのはタクシー代よりも同伴出勤（フランスにはあるのか？）
を狙ったものかもしれません。

TGVの駅は日本の新幹線の駅の様に、例えば横浜だったら新横浜くらい離れた
場所に造ってあるのが普通です。
アヴィニョンも駅から市街地まではＴＧＶのチケットを見せると１ユーロで乗れる
バスが有ります。
私がバスに乗り込むとその女性も結局バスに乗って来ました。
アヴィニョンに着いた時には真っ暗でした。

私は女性につけられているかもしれないので、後ろを振り向きながら
街を歩きホテルまで行きました。